あんごる日記

世界を色眼鏡で見て綴る

ハリウッド版デスノート

世の中がブルゾンちえみの完走に感動している頃、私はNetflixで公開されたばかりのハリウッド版「デスノート」に落胆していた。今思えば、なぜ期待しまったのだろう。ドラゴンボールの衝撃を忘れてしまったのか。

 

デスノートといえば、天才同士の頭脳戦というイメージだが、ハリウッド版のライトとLはいかに。見るからにパッとしない高校生のライト。フードを頭からすっぽりかぶった路地裏の不良みたいな風貌の黒人L。アメリカの映画では、白人ばかりが活躍すると差別だと批判が起きると聞く。黒人が悪人、白人が正義みたいな描かれ方もすんなりは行かないらしい。なのに、この息詰まる攻防戦を白人ライトVS黒人Lでやるのか。もしかして、白人と黒人が平等に活躍する平和な映画に仕上がってるんじゃ・・・。

 

しかし、しょうもない心配などご無用。ハリウッド版は、ライトもLもバカだった。ライトは同級生の女の子にデスノートのことをペラペラと喋り、簡単にねんごろになる。彼女に助けられることもあり、序盤は共闘という雰囲気だが、徐々に邪魔になってくる。挙句の果てには彼女にデスノートを奪われかけ、最後の最後にライトの高度なノート使いが発揮されることになるが、遅いよ。LはLで、激昂して銃でライトを追いかけ回すという暴挙。頭脳戦のはずが、街の中を駆け回るアクション映画さながらの展開に。たびたび絶叫する二人に、自分が何を見ているのか忘れてしまった。

 

デスノートでの殺し方もえげつなくて、のっけから高校生の切断された頭部が宙に舞う。その後も、大型車に跳ね飛ばされたり、地面に叩きつけられたり、ホラー映画並みに血しぶきが飛ぶ。原因不明の心臓麻痺なんて、映像的につまらないと判断されたんだろうか。

 

思えば、アメリカのホラー映画に出てくる高校生はバカばっかりだ。チアリーダー、ロッカールーム、いじめ、パーティー、夜遊び、酒、煙草、ドラッグ、セックス・・・見慣れた光景じゃないか。そういうジャンルの映画だと思えば、実にアメリカっぽくていいのかも知れない。

 

ワタリが辮髪(べんぱつ)だったのは解せないが。